患者様はもちろん、
ご家族も含めたトータルケアを。
- 認知症の患者様は、ご自分が病気だとは感じていないため受診を嫌がられるケースがあります。
多くは精神科を敬遠されるのですが、その点、脳神経外科なら行ってみようと思われる方がいることも事実です。 - 当院は、認知症の家族を抱え、困っている方たちを全面的に支援することに力を入れています。
治療として最も効果的な方法を提案することはもちろん、そのために必要なデイサービスや認知症センターへの橋渡しも行っています。
どうしたらよいかわからず困っている方、医学的なアプローチを含め、トータル的に患者様のケアを手助けしていきますので、まずは気軽にご相談ください。
認知症とは

認知症は早期発見が何より大切です。
脳が萎縮するなど、いろいろな原因で脳の働きが悪くなり、脳細胞が死滅していく病気です。
物忘れがひどくなり、筋道を立てた思考ができなくなったり、徘徊したりするといった症状が現れます。
また、同時にうつや無気力といった精神的なダメージが起こることもあります。
認知症は早期発見が何より大切です。
認知症の症状
- 初期
- 物忘れがひどくなる
- 何度も同じ話を繰り返す
- 昔のことはよく覚えているが、新しいことはすぐ忘れる
- 周囲に対する興味・関心がなくなる
- 日付の感覚があやふやになる
- 中期
- 食事したことを忘れる
- 服を着替える順番を忘れる
- 家に帰る道を迷う
- 失禁などが目立つ
- 語彙が減ったり、独り言が目立つ
- 徘徊することが増える
- 重度
- 放尿、放便などがみられる
- 日常生活全般にわたって介護が必要
- 歩行も困難
- 意思疎通が図れず寝たきり状態になる
認知症の種類
アルツハイマー型認知症
脳が全体的に萎縮するために起こります。
最近の出来事を忘れるなど記憶障害があり、場所や日付けの感覚がわからなくなるなど判断力の低下が見られます。
ひどくなってくると徘徊や失禁などを繰り返すようになります。
治療方法

進行を遅らせる治療薬を投与します。
改めて脳を元気にさせるため、デイケア・デイサービスなどに積極的に参加し、日常的にしっかり刺激を受け続けることもお勧めです。
脳血管性認知症
脳梗塞など脳の血管障害がもとになって起こる認知症です。
症状はアルツハイマー型認知症と一緒ですが、歩行困難や手足の麻痺、言語障害などの症状が早期から見られることもあります。
治療方法

適度な運動や食事療法など、血液をさらさらにするような治療を行います。
脳を活性化させるため、デイケア・デイサービスなどに積極的に参加し、刺激を受けることもお勧めです。
レビー小体型認知症
パーキンソン病などが関連し、脳が萎縮して起こります。
幻覚や妄想などが起こり、さらに動作が遅くなるなどの運動障害も出てきます。
孤立すると症状の悪化につながりますので、人と接する環境を作り、脳に刺激を与えることが大切です。